開催まで
あと
27日
鋭脚誇る柏野智典を指名
S1班中堅級がそろい、優勝のゆくえは混とんとしている。そんな中、ただ一人、直近4カ月の競走得点を110点台に乗せている柏野智典の戦歴はひときわ光る。4月久留米で今年初V。ダービーでは一次予選、二次予選を連勝している。好展開が巡ってくればきっちりものにできる状態にある。柏野が頼りにするのは町田太我だ。ダービーでは一次予選で敗退したが、2走目は根田空、福永大、菊池岳らを相手に逃げ切り勝ちを収めた。今シリーズは自力型が多いが、タイミングよく仕掛けて主導権を握れば、柏野の追撃を振り切っても不思議ではない。
地元の中部勢は、村田祐樹、岡本総、川口聖二、坂口晃輔らが総力を結集して他地区を迎え撃つ。その中でもホームの村田は、在所時から徹底先行で鳴らしていて、今もそのスタイルは変わらない。直近4カ月の連がらみの決まり手はすべて逃げ。昨年9月の岐阜記念で22①❸着、10月当所では逃げ切りでS級初Vを達成するなど、順調に実績を積み重ねている。直近のダービーでも、一次予選で逃げ粘り2着。GⅠでも通用する先行策がハマれば、別線をシャットアウトしてのV獲りがあっていい。
松本秀之介、徳永哲人の熊本コンビに、山口敦也とそろった九州勢も好勝負が見込める。松本はビッグレースで善戦していて、ウィナーズカップで1勝をあげると、ダービーでも2走目に勝ち星をゲット。好位置を占めてまくりを繰り出せれば、勝ち負けに持ち込める。徳永はまくり兼備の差し脚鋭い。松本が好スパートを決めれば連に浮上してきそうだ。
自力型がそろった近畿勢
動ける選手がそろった近畿勢を重視する手もある。岡崎智哉、高久保雄介、谷和也、岸田剛と駒数豊富。岡崎はダービーで落車したのは気になるが、高久保は順調にきている。4月前橋1②❶着の決勝では、谷の逃げに乗ってVをゲットした。その谷は末脚が強化された感がある。豪快な後方まくりを決め、S級初Vを4月平で遂げて勢いも十分だ。近畿の先頭を任されれば強気に攻める。岸田はまだS級では優勝経験がないものの、最近は勝ち星が多く、快速を活かした自力攻撃が冴え渡っている。
ラインの総合力なら飯野祐太、佐藤一伸、新山将史、大川剛、櫻井祐太郎の北日本勢もかなりのもの。特に22年に当所でGⅢ初制覇を飾っている飯野は、バンクとの相性もいいだけに侮れない存在だ。
LOCAL RACER
養成所在所時から徹底先行で鳴らしていて、今もその姿勢に変わりはない。直近4カ月の連がらみの決まり手はすべて逃げ。昨年後期は9月岐阜記念で22①❸着、10月当所はS級初Vを達成するなど、順調に実績を積み重ねた。最近は一息不足の感もあったが、初参戦のダービーは一次予選で逃げ粘り2着。二次予選はまくり上げて3着と輝きを取り戻した。
LOCAL RACER
自転車競技のトラック中長距離種目では、日本代表として数々の実績を残した。それでもおごることなく、“挑戦者”として競輪にまい進。デビュー3年目となる今年1月から、S級に舞台を上げた。初場所の立川記念では苦戦したものの、その後は徐々に白星も増え、S級のペースをつかんできた。熟知した地元の33バンクなら、持ち味の先行力はさらに生きる。
PICKUP RACER
3月玉野記念で行われたルーキーチャンピオンレース若鷲賞で準V。4月取手は逃げ切り連発で決勝に進出した。今シリーズ注目の1車だ。
PICKUP RACER
昨年9月の当所FⅠでは、予選、準決をともに積極策。ライン決着をメイクして優出。チャレンジでも完全Vと富山バンクとの相性はいい。GⅢでも期待は膨らむ。
PICKUP RACER
直近4カ月の連対率は4割に迫る勢い。俊敏な立ち回りと鋭い差し脚で好走している。一次予選はもちろん、二次予選でも目が離せない。
PICKUP RACER
先行基本の競走で奮戦している。4月伊東は連勝で決勝に乗ると、GⅠ初参戦のダービーでは、積極的に動いて見せ場を作った。
PICKUP RACER
今期はまだ決勝には乗れていないが、4月高知記念では52⑨1着と2連対。二次予選は先行して粘り、古性優に先着するヒットを飛ばした。