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決勝戦レポートは
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検車場レポートprogram

  • 9/17 (前検日)
  • 9/18 (1日目)
  • 9/19 (2日目)
  • 9/20 (3日目)
  • 1R

    清水裕友選手

     前々回のオールスターで昨年10月の寬仁親王牌以来のGI決勝に進んだ清水裕友(写真)は、前回の地元、防府FIを3連勝でV。そこから3週間以上空いた。
     「オールスターくらいから良くなってきたかなっていうのがあります。オールスター前の練習ではそんなに良くなかったので、練習では最近の方が良くなってきたと思います。(前回のあとは)時間があったので、練習はしてきました。あとは走ってみてからですね。地元(防府)が33バンクなので、33バンクが苦手とかはないです」
     3月のウィナーズカップでは、まくりで久々のビッグ制覇。3年ぶりのグランプリ出場に向けて獲得賞金ランクでも上位にいる深谷知広は、前回の高知FIを完全優勝。しかしながら、厳しい表情でこう言う。
     「最近はパッとしないので、気合を入れ直したい。結果もそんなに良くないし、脚自体も良くない。全体的に良くなくて、練習もあんまりできていない。自信は持てないですね」
  • 2R

    野中龍之介選手

     3月に特進を果たしS級にステージを上げた野中龍之介(写真)は、6月の平塚FIでS級初優勝とクラスの壁に阻まれることなく結果を残した。初めてのビッグとなる今シリーズは、まずは同県の佐々木龍と一次予選でタッグを組む。
     「最近はあんまり良くないというか、着に絡めていないのでなんとかしたい。ここに出られるって決まってからは、良くなるように気持ちを入れ直した。(ビッグ初出場で)格上の選手しかいないので、ほかのレースも見て、学んで、しっかりと吸収できればと思っています。逃げてアピールして、(最終)バックが付けられれば。どれくらい走れるか、(不安よりも)楽しみの方が大きいです」
     3場所前の小田原記念は3日目以降を途中欠場の荒井崇博だが、その後のオールスター、青森記念では白星も挙げて、成績もまとめている。
     「(前回の感触は)成績通りだと思います。(そのあとは)いつも通りにやってきました。(練習を)いつも通りにやれているので(大丈夫だと思います)」
  • 3R

    松浦悠士選手

     前々回のオールスターではドリームレースで落車に見舞われた新山響平だが、その後の4走を走りぬいて、続く前回の青森記念を2335着。先行策だった青森記念の決勝は、石原颯との力勝負に敗れた。
     「(青森記念の決勝は)石原にしてやられた。力の差もあったんで完敗ですね。(前回のあとは)その悔しさをぶつける感じで練習をしました。途中、追い込みすぎて体が動かないところもあったけど、休養を入れつつ、なんとか回復したかなと。33バンクなので、しっかりと逃げていきたい」
     その青森記念を制したのが松浦悠士(写真)。石原のロングまくりに付けて今年2度目の記念優勝。2月全日本選抜、5月の日本選手権とGIでも決勝に駒を進めていて、獲得賞金でも約9300万円で現在5位とグランプリ出場に視界も良好だ。
     「前の選手が頑張ってくれていて、結果が出ている。自分自身の感触も徐々に上がってきている。(青森記念のあとは)体の疲労があって、ダメージもあった。それで練習も様子を見ながらでした。(練習では)いつも通りの感じかなっていうのはあります。富山は得意だし、33バンクの中でもかなり好きです」
  • 4R

    犬伏湧也選手

     犬伏湧也(写真)は、前々回のオールスターでGI初制覇。タイトルホルダーの仲間入りを果たして、迎えた前回の奈良GIIIが1115着。連続優勝はならずも、無傷の3連勝で優出した。
     「(奈良は)脚の感じは悪くなかった。出し惜しみをしないで、しっかりと踏み切る競走ができたのかと思います。(そのあと中3日は)調整がメインですね。まだ疲労が残っているけど、(前検日の)今日にしっかりと調整したい。(同じ33バンクだけど)奈良よりは走りやすいかなって思います」
     前々回のオールスターで4走目に落車した山崎賢人だけに、「あんまり良くない」と、前回の川崎FIの731着を振り返った。
     「状態があんまり良くなかった。(そのあと2週間以上あって)空いたのでしっかりと練習ができました。33バンクはそんなに苦じゃないし、悪いイメージはないです」
  • 5R

    阿部拓真選手

     前回の青森記念は8212着の準V。初日特選では新山響平の3番手まくりに遅れた阿部拓真(写真)だったが、二次予選からはオール連対でリカバリーした。
     「安定してっていうのが、(現状では)難しい。しっかりと安定して結果を残せるようにってうのが課題です。青森記念は初日が全然ダメで、徐々に良くなってきた。(前回のあとは)最初の方に追い込んで(練習を)やって、あとの2日間は(疲れを抜きながら)普通に練習をやってきました」
     鈴木竜士は、前回のオールスター2648着から1カ月空いてのローテーション。その間を脚力アップに注力して、上積みも見込めそうだ。
     「ここに向けてしっかりと練習ができました。セッティングとか自転車よりも、脚力向上が当面の課題だと思っています。数値自体はそんなに変わらないけど、感覚的にはすごく良くなっている。33バンクは得意というのか好きですね。仕掛けどころが結構あるので、自分には合っているのかなって思います」
  • 6R

    嘉永泰斗選手

     前回のオールスターは5走目にまくりでシリーズ初勝利を挙げた嘉永泰斗(写真)だったが、その後は腰痛の影響で前橋記念を欠場して、間隔が空いた。
     「オールスターの時から腰が痛かった。それで終わってからも調子が良くなくて(前橋記念を)休みました。(練習の手ごたえは)あんまり良くないですね。33バンクなので早め、早めに仕掛けていけたら、勝負にはなるのかなって思います」
     GI初優出を遂げた3場所前のオールスターで3勝をマークした佐々木豪は、松戸記念、松山FIを終えて、中2週間でのローテーションにやわらかな顔つきでコメントする。
     「オールスターのあとも、レースが詰まっていた。松戸、松山(FI)とできるだけ前々でやった。オールスターは目標にしていたんで、その貯金というか流れで(そのあとも)いけた。(そのあとは)さすがに疲れがあって、長めに休んでから(練習を)ちょっとずつやってきた。リフレッシュをしてきました」
  • 7R

    石原颯選手

     7月の小松島記念を皮切りに、5場所連続で優出中の石原颯(写真)は、前々回のオールスターで犬伏湧也の初戴冠に貢献。前回の青森記念では、新山響平をねじ伏せて、後ろの松浦悠士が優勝。自身は3着も、近況の充実ぶりは光っている。
     「(好調の要因は)行けるところで行っているような感じです。変わりなく練習もできているので、そのあたりもいいのかなと。(自転車は)ちょこちょこいじりながら、結構いい感じにマッチしていると思います」
     脇本雄太は、前回のオールスターが5876着と一息。それだけに1カ月空いた今シリーズでも、状態面が気になるところだ。
     「(昨年怪我をした)肘の治療をしつつ、バンクに乗りたかったけど、乗れるタイミングなくて、ワットバイク中心にって感じですね。あんまり変わってはいない。現状維持って感じです。一応、調整はしてきたつもりだが、バンクに乗っていないですし、自分が思っていた通りの仕上がりではない」
  • 8R

    山口拳矢選手

     山口拳矢(写真)は、3年前の岐阜の共同通信社杯でビッグ初制覇。昨年8月の富山記念では、犬伏湧也の先行をまくりでとらえて優勝。その上がりタイム8秒8でバンクレコードを叩き出した舞台とあって、注目度も高まる。
     「(富山は)優勝もできているし、結果がいいイメージですね。共同通信社杯は自分のなかでは思い入れがあるんで、気持ちとしてはプラスに働いている。(前回の岐阜FIでは)自転車をいろいろ使いながらやりました。(今回は)最近、使っていなかったヤツ(フレーム)で、一番調子が良かった時のを持ってきました」
     昨年の共同通信社杯でビッグ初制覇の*南修二は、S級S班となった今年は試練のシーズンでもあるが、南らしく泣き言をこぼすこともない。
     「(近況は)体調的には悪くないですけど、成績は良くないですね。(だからといって)もどかしい気持ちはない。(前橋、奈良、今シリーズと33バンクが)数場所、続いているので、そこはやりやすいと思います」
  • 9R

    村田祐樹選手

     今期は勝ち星がなく、6月の当所FIから1着が遠ざかっている村田祐樹(写真)にとっては、ホームバンクが大きなアドバンテージになるのは間違いない。
     「(富山バンクに)慣れている分、違和感なく走れると思います。7月からだいぶ調子を落としている。(原因を)探り、探りやっているんですけど。(セッティングにしても)ピタッとくるところはない。(富山のビッグは)自分が走っているうちに、もう1回あるかどうかだと思っています。特別な緊張感があります」
     3場所前のオールスターが鎖骨骨折明けだった寺崎浩平は、松戸記念、青森記念と開催を重ねるごとに復調への手応えをつかんでいる。
     「オールスターより上向いている。青森は良かったのは初日だけでしたけど、状態は徐々に上がっている。数値的にも戻ってきている。(富山バンクは)初めてですね。クセのある33バンクよりも走りやすいって聞いています」
  • 10R

    郡司浩平選手

     オールスターはドリームレースで落車失格に終わった郡司浩平(写真)は、続く前回の青森記念を7252着。2日目からの3走はすべてで主導権を握り、最終バックを奪取して、内容の濃さでアピールした。
     「(前回は)ここっていうところで、反応ができていたと思います。準決に関しては、ただただ(石原颯に)力負けでした。セッティングにはあんまり不安はないので、ただただ力をつけるしかないですね」
     浅井康太は、前々回の前橋記念を3連勝の優出。前回の奈良GIIIでも決勝進出と、33バンクで安定した成績を残している。
     「(以前から)痛めていた膝が良くなってきて、一時期より感触が良くなっていますね。前橋からっていうのもあって、奈良は重さを感じたところもあった。33バンクが続いているので、33バンクの感触は付いているかなと思います」
  • 11R

    町田太我選手

     町田太我(写真)は、前回の奈良GIIIを2492着。準決では犬伏湧也の強烈なまくりに付け切れずにシンガリに終わった。スッキリした様相に、こう口を開く。
     「(この髪型は)戒めです。(奈良の準決が)不甲斐ないレースだったので…。邪念、煩悩があって(犬伏に)離れてしまいました。感触は悪くなかったんですけど」
     前回の奈良GIIIでは3日目に落車失格を喫した吉田拓矢だが、7月のサマーナイトフェスティバルからのGII連覇もかかっている。
     「(落車の怪我は)擦過傷だけなんで大丈夫です。調子が良かったんで、ちょっと残念な結果だった。(そのあとは)怪我をしていたんで、治療に充てました。軽く乗って、昨日(前検日の前日)はちゃんと練習した」
  • 12R

    古性優作選手

     前回の奈良GIIIを5121着で今年5度目の優勝を遂げた古性優作(写真)は、獲得賞金も2億6000万円を超えて、トップを独走中。今シリーズは、今年3度目のビッグ制覇がかかっている。
     「(奈良は)本当に近畿の仲間に助けられてもらった感じです。(奈良は新フレームで臨んで、途中から戻したが)いまのままじゃ先が知れていると思うし、今後をもっとたくさんタイトルを獲るために考えながらでした。(今回のフレームは)いつもと一緒です。(前回から中3日で)思ったよりも疲れていたんで、疲労回復を優先しました」
     前々回の地元、前橋記念は準Vだった佐々木悠葵は、前回の平FIの決勝では齋木翔多の番手奪取から優勝。佐々木が、近況を振り返る。
     「なんでもやるように心がけています。前回は勝つ競走をして、(齋木が)踏まなかったんでしょうがなくですね。前橋記念の2日目のアップ中から、自転車の乗り方(力の伝え方)がわかってきたんで、そこを煮詰めている感じです」
  • 1R

    深谷知広選手

     単騎の4人が6番手以降になり、周回を重ねる。6番手の深谷知広(写真)が、青板4コーナーからインを押し上げるが結局、6番手に戻る。9番手の山田久徳は、深谷の後ろに追い上げる。打鐘で誘導を降ろした西田優大が、そのまま駆けて先行策。4番手の木村皆斗が、最終ホーム手前で反撃も進まない。深谷は、2コーナー手前でまくりを打つ。清水裕友は止められず、逃げる西田を深谷があっさりとらえて、山田、小堀敢太が追走。山田は深谷の加速に遅れ、深谷が後続をちぎった。
     「後方にならないようにだけを考えていました。動きがなかったので、少しでも前に行こうと思ったけど、あの(インを進出した)動きは失敗でした。(木村のまくりは)清水が止めると思ったので、自分の間合いで踏みました。最近のなかではないような、いい感覚でした。膝に関しては昨日(前検日)の段階から問題はないので、(良かった要因は)それ以外の体調ですね」
     スタートで位置が取れなかった山田久徳は、周回中で9番手。追い上げて打鐘ではスムーズに深谷後位に入ったが、深谷のまくりに2車身離されての2着。
     「後ろに単騎勢が並んでいたので、中団から行こうと思ったけど(位置が)取れなかった。タイミング良く追い上げようと思って、深谷君の後ろにうまく降りられた。一番強い選手の後ろにはまれて良かった。もうちょっと自分で動かせればいいけど、そんな脚もない。付いていただけというか、離れたけど、(深谷と)単騎同士っていうのもあって追走が下手だった」
  • 2R

    取鳥雄吾選手

     7番手の堀江省吾が動くが、青板3コーナーで取鳥雄吾(写真)が突っ張る。それでも強引に堀江が押さえて、そこを赤板手前から野中龍之介が仕掛ける。佐々木龍が連結を外して、野中が一人で2コーナー手前で出る。堀江が追いかけて、空いたインを取鳥が突いて堀江後位の3番手に入る。浮いた菅田壱道は後退。取鳥の後ろは木村隆弘がキープして最終周回。逃げる野中との車間を詰める勢いで、堀江が番手からまくる。取鳥もバック手前からすかさずその上を踏み込んで、堀江をとらえて1着。
     「堀江君は突っ張りたかったんですけど。ちょっと難しかったですね。でも、ペースが上がっていたので結果的に良かったです。野中君がすごい強かったので、どうなるんだろうって思っていた。堀江君も合されている感じだった。その外を踏んだんですけど、ギリギリでした」
     打鐘3コーナーでは単騎の菅田が降りてきたが、木村隆弘は取鳥を抜かりなく追走。直線勝負に持ち込んだ。
     「(赤板)2コーナーで(取鳥が)内へ行ってくれたので、チャンスができたと思います。行ってくれって思ったら、行ってくれた。3番手に入って、ラスト1周でかなりバックが入ったので、脚にきててキツかったんですけど。付いていけて良かったです。最後は余裕があったので、抜けるかなって思ったんですけど普通に合わされました」
  • 3R

    新山響平選手

     8番手の新山響平(写真)を制して、室井蓮太朗が青板3コーナーで先頭に立つ。中四国勢を追った新山が、赤板で叩いて出る。合わせて踏み込んだ室井は、番手に飛び付いて河村雅章と併走。根田空史は6番手になり、中釜章成は8番手。新山の先行で、番手は併走のまま打鐘を迎える。2センターで室井が踏み勝ち、新山に続く。後方の中釜は、最終ホーム手前から仕掛ける。4番手の松浦悠士が、2コーナー手前で中釜を外に張って、その内を岡崎智哉が進出。4番手がもつれるが、逃げる新山の掛かりがいい。3コーナーからまくった根田は不発。番手から追い込む室井を振り切った新山が1着。
     「(周回中は)根田さんが前だと思ってたんで、しっかり押さえて駆けられればいいかなと。(室井の上を叩いたところは)あそこで立ち遅れると厳しいかなと。(室井と)モガき合いになってもしょうがないなって思ってました。スピードが悪くて(番手で)粘られてしまった。そのあとはペースに入れて、もつ位置から仕掛けました。(番手で)バチバチやってくれた河村さんのおかげで、差されずにすんだ。(前回は)力の差を感じたし、このままじゃいけないと。急激に良くなるわけじゃないので、コツコツとやっていこうかなと。まだ疲労感もあるし、痛いところ(座骨)もありますね」
     2車ラインの新山の番手に飛び付いて後位を奪取した室井蓮太朗は、タイヤ差の2着。
     「ああなったらもう粘るしかなかった。ただ、新山さんもうかがいながら(踏んで)だったんで、(突っ張った方が良かったのか)判断ミスをしたのかなっていうもあります。引くっていうのはなかった。(番手飛び付きは)自信があったんで勝負しにいきました。(番手を奪取してからは)もういっぱいでした」
  • 4R

    山崎賢人選手

     四国コンビが、前団に構える。後藤大輝が青板3コーナーで一度は前に出るが、内から犬伏湧也が盛り返して主導権を渡さない。外に浮いた後藤は山崎賢人(写真)のアシストで、赤板1センターで3番手に収まる。山崎が続いて、森田優弥は5番手に降りる。上野優太は連結を外す。後藤は2コーナーから再度、仕掛けるが、犬伏は出させない。5番手の森田が、打鐘4コーナーから踏み込んで最終周回。佐藤慎太郎は付け切れず、バック付近では逃げる犬伏と森田の踏み合い。佐藤にすくわれた山崎もまくる。森田を2センターで自ら張った犬伏が押し切り図るが、山崎がスピードの違いでとらえた。
     「犬伏君に内から盛り返されたり、ゴチャついたのは想定外でした。(佐藤)慎太郎さんにすくわれたり、未熟な部分がありました。もう、行くところまで行こうと思って踏みました。感覚は悪くないですけど、レースは未熟でした。(状態は)前回よりはいい気がします」
     後藤を2度、突っ張り、森田のまくりも不発にした犬伏湧也は、自力に転じた山崎には屈したものの力を示した。
     「後藤君を出させるか、突っ張るかは、後藤君(の押さえ方)次第ではあったんですけど、しっかり隙なくやれたと思います。後ろが田尾(駿介)さんなので、カマシよりも押さえて駆けるのもいいかなとも思っていました。しっかりペースを刻んで駆けたけど、森田君が来て、しんどくて山崎さんに行かれた感じでした。でも、ペース良く行けたと思います。(ラインが)2車で、やれることをやれたかなと。(疲労で)ピリッとしない感じはあるけど、それは仕方ないです」
  • 5R

    北津留翼選手

     阿部拓真が誘導を残して引いて、青板のバック手前で鈴木竜士が誘導の後ろに入る。長田龍拳が4コーナーで押さえて、さらに青柳靖起も仕掛ける。長田がペースを上げて突っ張るが、青柳もしぶとく踏んで迫る。打鐘3コーナーで青柳が叩き切り、北津留翼(写真)の追走で最終周回。鈴木の内を押し上げて5番手を奪った阿部が、2コーナーでまくる。北津留は後続を引きつけることなく番手発進。阿部を振り切った北津留が1着。
     「(青柳は)できれば先行っていう感じだった。でも前が踏んだので、もしかしたら間に入った方がいいかなって見ていた。青柳君が出切りそうだったので慌てて行きました。自分が焦らなければ残せたのかなと。阿部君が見えて上を行かれそうだったので、自分が焦っちゃいました。青柳君に申し訳ないですね。最近の実力じゃ1着を取れていなかったので、青柳君のおかげです」
     赤板1センターで神山拓弥の内を踏んだ阿部拓真は、打鐘過ぎに鈴木をすくって5番手を確保。そこからまくった。
     「細切れだったので、臨機応変に前々だなって。北津留さんの後ろにスパンとスイッチしたかったんですけど、たまたま内が空いた感じですね。(最終)ホームで詰まったんですけど、内を踏んで脚が削られていた。(仕掛けは)もうワンテンポ早めの方が良かったですね。北津留さんはサラ脚でしたし、抜きにいったけど苦しかったです。最低限のことはできているので悪くないと思います」
  • 6R

    青野将大選手

     嘉永泰斗が青板バック過ぎに出て、そこを森田一郎が押さえて先頭に立つ。嘉永は3番手。森田がペースを上げて、浮いた松崎広太は4番手で徳永哲人とからむ。坂井洋は5番手で様子をうかがい打鐘。最終ホーム手前で松崎が強引に仕掛けて、鈴木玄人が外にけん制。空いた内を嘉永が進出するが、戻った鈴木が森田と接触して2コーナー過ぎに落車。後方にいた単騎の青野将大(写真)は、1センター過ぎに踏み上げる。アクシデントを避けて、青野が3コーナー過ぎにまくり切る。青野には同じく単騎の佐々木豪が続く。ゴールでは青野が、佐々木を1車身半、離して勝ち切った。
     「車番的に後ろになると思っていたので、単騎でも1回切ってからと考えていた。けど、だいぶ早く嘉永が動いたので、それを見ながらいいところで一発前に出られればと。松崎が浮いているのが見えたので、そこを使って行った。(踏んだのが)33バンクの半周なので、最後まで踏み切れたと思います」
     単騎で最後方の9番手からレースを運んだ佐々木豪は、結果的に青野マークからの流れ込み。
     「番手に付けている人たちが自力なので前々に踏んで、初手からペースが上がるかなと。なので、残り1周はいつもより緩むかと思っていました。(打鐘)4コーナー出口を目がけて踏んだんですけど、青野さんとタイミングが合ってしまった。それで後ろにはまる形になった。青野さんのスピードが良くて、抜ける感じはなかった」
  • 7R

    石原颯選手

     押さえに来た脇本雄太を阻んで、山崎歩夢が突っ張る。3番手に阿部英斗が追い上げて赤板。主導権の山崎はペースを落とす。脇本が6番手に引き切る前の2コーナー手前で、石原颯(写真)が8番手から踏み込む。打鐘で石原が叩いて、小林泰正が続く。山崎は単騎の2人を受けて、大きく車間が空いた3番手で最終ホームを通過。単騎でカマした石原は、3番手以下を離して駆ける。2コーナーでまくった阿部だが、車間を詰める山崎を乗り越えられない。直線で山崎も伸びるが、小林をも退けた石原が1着。
     「33バンクだし、まくりに構えたら厳しいと思っていました。緩んでいて、1周半くらいならもつかなと思って、そこを目がけていきました。併走で(山崎は後ろが)見えにくいかなと思って、そこで行きました。単騎なので後ろをちぎって追いかけさせるような感じにしたかった。けど、(小林)泰正さんが付いてきていた。それでペースに入れられなかった。でも、後ろに差し込まれないように踏み直せました」
     周回中の並びを確認しながら石原後位に照準を絞った小林泰正は、こう振り返る。
     「このメンバーだと、山崎君が前なら切り替えようと思った。けど、あの並びならペースが緩むだろうなと思った。それなら、石原君は単騎でもカマすと思ったので、その後ろを取り切ればチャンスだと。(石原は)じわって感じの仕掛けだったけど、とんでもない掛かりでした。付いていくのは楽だった。ただ、抜きにいったら全然だった」
  • 8R

    山口拳矢選手

     平野想真が踏み込んで、突っ張られた佐藤礼文は青板4コーナーで3番手に入る。平野がペースを握り、そのまま一本棒の隊列で打鐘を迎える。7番手で反撃のタイミングを計っていた南修二は、3コーナーで仕掛ける。5番手の佐々木眞也も合わせて出るが、南にかぶった内藤秀久は付いていけない。引きつけた山口拳矢(写真)は、2コーナーで自力に転じる。後位には南が入って追いかける。直線半ばで佐々木と南がもつれる。佐々木との連結を外して、バックでは8、9番手だった内藤が追い込むが、番手まくりの山口が1着。
     「(平野の番手に付いて)楽は楽でした。踏む距離が短かったのでわからないですけど。先行1車だったので、突っ張ってから、引っ張って、引っ張っていいところから駆けてくれた。でも、(平野を)僕がちょっと残せなかったのが…。佐々木さんもいいスピードだったんですけど、横で止まった感じだった。張れれば良かったんですけどね。感触は悪くないと思います」
     南にかぶって佐々木を見失った内藤秀久だったが、外をシャープに伸びて2着争いを制した。
     「集中はしていましたけど、あれ(南の追い上げ)はちょっとキツいですね。スピード差があったので、もっていっても危ないと。自分のなかではしょうがないのかなっていう見解です。(外を伸びたのは)たまたまだと思う。でも、これが感触はいいんですよ。セッティングが9割占めているとは思う。自転車との一体感も出てきている」
  • 9R

    寺崎浩平選手

     福井コンビが前団。誘導との車間をとった市田龍生都が、新田祐大を出させずに踏み込む。単騎の武藤龍生が、福井勢を追走。浮いていた新田は、4番手に収まる。6番手になった村田祐樹が、赤板で仕掛ける。それを察知した市田がペースを上げて先行。村田は寺崎浩平(写真)の横まで迫るが、打鐘3コーナーで力尽きる。新田は4番手で仕掛けられず、ようやく最終バック過ぎに踏み上げる。番手の寺崎は直線で余裕をもって抜け出して1着も、反省交じりに振り返る。
     「(市田)龍生都が一番、脚があるし、(周回中は)前以外でも好きなところから行けばイケるかなと。ただ、自分は難しかったですね。(市田とは)初めての連係でしたし、そのまま逃げ切ってしまうようなピッチだった。それで僕も焦っていきすぎた。武藤さんが後ろにいたんで、内は空けないでと思っていた。もっと余裕があったら、(市田と)ワンツーを決められたんじゃないかって。(自分の状態は)先行してないのでわからないところもあるけど、もう8割方は戻っていると思います。練習での数値も悪くなかった」
     単騎の武藤龍生は、福井勢の後ろから直線で両者の間を追い込んだ。
     「(単騎だったので)いろんな想定はしていましたけど、寺崎君のラインが前なら、そこの後ろに入ってからと。これ以上ない展開で、余裕はありました。(別線が仕掛けてきて)あれで寺崎君が前に踏めば付いていくし、33バンクなんでコースをつぶしてから、直線でどこまでいけるかなと。(踏んだ感じは)まあまあでした。前回より上積みはないけど、戦える状態だと思います」
  • 10R

    郡司浩平選手

     高橋築が青板3コーナーで切って、河端朋之が押さえる。南関3車ラインの先頭を務めた道場晃規は、迷いなく赤板1センターで飛び出して主導権。橋本優己が叩きに出るが、道場がペースアップして駆ける。打鐘2センターで郡司浩平(写真)にけん制された橋本は、3番手の外にへばりついて最終周回。高橋が仕掛けるも、郡司は道場との車間を詰めながらバック手前で前に踏み込む。郡司、小原太樹に浅井康太がスイッチ。小原は直線で詰められず、番手まくりの郡司が1着。
     「道場君がいいタイミングで行ってくれました。遅いと河端さんに合わせられるし、橋本君が来たところも踏み上げてくれていた。ただ、橋本君が外で粘っていて、後ろが見えづらかった。そのあとの対処に失敗しました。(高橋を)引きつけて待ってからで、バックを踏む感じになった。踏み出しは良かったし、体の状態はいい。けど、判断ミスですね。道場君は最後まで粘れていたのに。気持ちの余裕がなさすぎる。自転車と体はいいので、あとは100%じゃなくて、(その上の)101%の力を出せるように準備したい」
     人気の神奈川勢ワンツーで、車単は210円。2着の小原太樹は、果敢に風を切った道場を称える。
     「道場君もSS(郡司)を付けているプレッシャーがあるなかで、積極的にいってくれると思っていた。もう前の2人にお任せしていました。自分はラインとして機能することを考えていました。高橋君をさばいて、まずは郡司君とワンツーを確保っていうところの動きをした。(状態は)悪くないと思います」
  • 11R

    菊池岳仁選手

     青板バック過ぎに杉浦侑吾も踏むが、前受けの岩井芯が突っ張る。3番手付近まで杉浦が下げて、そこを単騎の菊池岳仁(写真)、原田研太朗で押さえる。が、すかさず杉浦も踏み込んで、赤板2コーナー過ぎに叩く。内に包まれた吉田拓矢は、杉浦を追えない。杉浦を目標に町田太我が仕掛けるも、番手に飛び付いた菊池が空いた車間を詰める。3番手が原田と町田で重なり最終ホームを通過。菊池が2コーナー手前からまくりを打つと、外併走の町田が菊池を追走。吉田もまくる。バック手前で菊池が先頭に出て、町田、吉田が迫るが菊池が振り切った。
     「あの形になったら切らないとチャンスがないと思った。コメントでも自力って出していますし、単騎でも動いていかないとなって。形はどうあれ動けたのは良かったです。関東別線で戦っている以上、(位置取りを含めて)勝負しないといけないと思っていた。余裕はなかったですけど、なんとか押し切れて良かったです」
     杉浦と息が合わずに連結を外した吉田拓矢は、まくりでピンチを脱した。
     「前が取れれば前からでしたけど、後ろからになった。それでああいう展開になるかなって。位置を取って杉浦さんを迎え入れて、もう1回仕掛けてもらえればと。ちょっとかみ合わなかったですね。追い上げられれば良かったんですけど、申し訳なかったです。反応が遅れ得ているし良くないですね。自転車もマッチしていない感じで、伸びていないです」
  • 12R

    松本貴治選手

     小松崎大地がスタートを出て、北日本勢が前団に構える。高橋舜は、吉田有希を出させず突っ張る。吉田が下げるも、高橋はそのままペースを落とさずに先行策。松本貴治(写真)が4番手をキープして、古性優作は6番手、その後ろに佐々木悠葵。ハイペースで飛ばす高橋が打鐘を通過して、番手で小松崎が車間を空ける。松本は最終ホーム手前で仕掛ける。小松崎を乗り越えた松本が2コーナー手前で出切り、懸命に追いかける坂本健太郎、古性、佐々木。3コーナーで古性が踏み上げて詰め寄るが、松本が押し切った。
     「北日本が前を取るなら、(周回中は)その後ろからでしたね。(仕掛けたタイミングは)緩んだところで、小松崎さんが出ていく前にと。(感触は)めちゃくちゃ出た感じではなかったけど、なんとか1着を取れた。33バンクで直線が短いので、なんとか(古性から)逃げ切れた感じだと思います」
     ロングまくりの松本、坂本に続いた古性優作は、前の2人に3コーナーから襲い掛かるも2着まで。
     「(松本よりも)先に仕掛けたかったですけど、もういっぱいでした。(伸びは)良くないですね。奈良(向日町記念)から中3日で脚力が落ちている。体力がないです。レースになっていない。(2日目以降は)体の使い方を考えていきたい」
  • 6R

    守澤太志選手

     兄弟連係の佐々木眞也を前受けの小堀敢太が突っ張る。佐々木眞が4番手に入り、赤板手前から中釜章成が仕掛ける。中釜が2コーナーで先頭に立り、あおりもあった長尾拳太はワンテンポ遅れて追走するが、小堀が飛び付く。後位がもつれた中釜はペースを落として、中近勢に続いた単騎の荒井崇博は打鐘3コーナー過ぎに踏み上げる。最終ホーム手前で荒井が主導権を奪い、その後ろは中釜と佐々木眞で併走。そこを5番手の小堀が、2コーナーでまくる。荒井に接触した佐々木眞が小堀ともつれて、佐々木眞、小堀、佐々木龍が落車。3コーナー過ぎから中のコースを進出した*守澤太志(写真)が、直線で伸びた。
     「小堀君を信頼して付いていました。(佐々木眞を)突っ張って脚を使った分、(小堀は)まくりの出が甘かったように思います。そのあと(自分は)冷静にいこうと。(落車があって)危なかったんですけど、見ながらしっかりと判断をしてでした。(自分の調子は)もう底は脱して、良くなってきている。(3日目以降も)このままいい調子でいきたい」
     単騎の荒井崇博は、最後方の9番手で周回を重ねる。1車押し上げて、中近勢を追走すると、中釜を叩いて主導権。果敢に風を切った48歳の荒井が2着に粘り込んだ。
     「(周回中は9番手になって)誰も入れてくれなかった。(仕掛けた中近ラインの)ここに付いていって、(中近勢が)出切ったら、(自分は)いいところでまくりを打とうと思っていた。そしたら(中釜章成が)べた流しだったんで、(自分の仕掛ける)タイミングがここしかなかった。それだけですね。流れで走っただけだし、(出切ったあとは最終1コーナーで)いっぱいだった」
  • 7R

    佐々木悠葵選手

     北日本勢が、前団に構える。誘導との車間を大きく空けた山崎歩夢は、久田裕也の仕掛けに合わせて詰めるが突っ張り切れない。久田が先頭に出て、山崎は3番手で立て直す。上がらない久田のペースを見極めて、山崎は赤板2コーナー手前で仕掛ける。山崎が主導権を奪取も、その上を佐々木悠葵(写真)が踏み込んで打鐘4コーナーから襲い掛かる。最終1コーナーで佐々木が叩いて駆ける。栗山和樹のまくりは中団まで。3番手に飛び付てまくった山崎も一息。直線で追い込む和田健太郎を振り切った佐々木が1着。
     「山崎君が内を空けずに突っ張れば、追い上げようと思ってた。けど、かなり上の方に上がったので、それなら脚を使ってでも内から栗山君のところにいこうと思った。展開がすごい向いた。ダッシュは自信があったので、なんとか出切れるだろうなと。このクラスでちぎれずにダッシュできた。昨日(初日)は乗り方が悪かったんですけど、脚見せでいい乗り方がわかった。ちょっとのことだけど、良くなりました」
     最終ホームではあおりもあったが、佐々木の加速に危なげなく和田健太郎が続いた。
     「僕のせいで初手(の位置が)が1個ズレたんですけど、佐々木君が臨機応変にやってくれた。山崎君が行ったあとにすかさず仕掛けてくれて、そこが一番大きかったですね。(佐々木は)赤板でバックを踏んでいたし、立ち上げるのはキツいと思ったんですけど強かったです。スピードも良かったし、変にもっていかずに空けながら追っていた。ピタリと付いていても、結果は同じだったと思います。連日、感覚は良くないけど、昨日(初日)よりもいい。さらに1走したので、また良くなると思う」
  • 8R

    菅田壱道選手

     青板3コーナーで坂井洋が切って、そこを清水裕友が押さえて赤板。前受けから引いた佐藤一伸は、1センターで巻き返す。佐藤がすんなり主導権を握り、打鐘過ぎに北日本の3車が出切る。佐藤がそのままペースを上げて先行策。8番手になった坂井は、最終ホームから反撃。まくった坂井のスピードもいいが、逃げる佐藤との空けた車間を詰めながら菅田壱道(写真)が合わせて踏む。坂井を阻んだ菅田が、飯野祐太を引き込んで北日本ワンツーでの決着。
     「(スタートで)前を取って、みんなに脚を使わせてから仕掛けていければと。(佐藤)一伸がラインのために頑張ってくれました。(最終バックで)坂井君が来た時に(佐藤との)車間を詰めながらブロックするイメージでいた。けど、あれ以上渋るとラインもろともダメになると思ったので、シビアにいきました。脚自体は、感じがいいです」
     北日本3番手の飯野祐太は、直線の入り口でわずかに坂井とからんだが2着に流れ込んだ。
     「思った以上に打鐘のペースが緩かったし、展開一本ですね。内だけは空けないようにと思っていたけど、空けてしまっていました。ただ、(神山)拓弥と坂井に降りられないように走れた。富山は得意というわけではないけど、相性なのか余裕がある。前回の小倉がひどかったので、体の調整をして立て直せている」
  • 9R

    森田優弥選手

     8番手で周回を重ねた市田龍生都は、青板バックを迎えてもアクションを起さず、そのままレースは流れる。前受けから先行態勢を取った阿部英斗は、誘導が残ったまま赤板を通過。市田は、2コーナー手前から踏み込む。脇本雄太は車間が空きながら市田を追走して、阿部もペースを上げて駆ける。3番手にいた単騎の森田優弥(写真)は、打鐘4コーナーでスパート。最終1コーナーで森田が出切り、森田を追いかけた市田を阿部が外に大きく張る。市田が不発になり、追いついていた脇本もあおりを受ける。森田は、もつれをしり目に後続を大きく離す。6番手からまくった松崎広太は阿部をとらえられず、森田はセーフティーリードを保ってゴール。
     「市田君たちが警戒されるラインですし、それより先に仕掛けようとか、いろいろと考えていました。(想定した展開と)だいぶ違ったんですけど、いつ(市田が)来てもいいようにと準備していました。市田君が来ているのはわからなかった。(市田が来たのが)たまたま僕が仕掛けたタイミングとちょうどだった。(そこからは)完全に展開が向いた。(感触は)最近のなかではいいと思うけど、腰が不安なのでケアをしっかりやりたいです」
     市田を大きく振って阻んだ阿部英斗は、7車身差の2着もラインの岩津裕介とともに勝ち上がった。
     「(市田が)来なかったので、先行だなと。波をつくりながらでした。誘導を切りにも来なかったので、全開でカマしてくるだろうなと。それで腹をくくって、岩津さんを信じて駆けました。バランスを崩してしまって、市田さんには申し訳なかったけど、前で果敢に攻めた結果かなと。調子はいいと思います」
  • 10R

    犬伏湧也選手

     青板のバック過ぎに菊池岳仁が出る。前受けの犬伏湧也(写真)は、単騎の北津留翼、さらに中近勢まで送り出して6番手まで下げる。山口拳矢は北津留をすくって3番手に入り赤板。最後方にいた小原太樹がインから犬伏の番手の町田太我の横まで進出して、犬伏も2コーナー手前で仕掛ける。町田を張り気味に追いかけた小原は付け切れない。踏み上げて合わせる菊池から、犬伏が最終ホーム手前で主導権を奪う。菊池が番手に飛び付き、立て直した町田が離れながら追いかける。が、犬伏のスピードが良く、町田は外で力尽きる。菊池、小林泰正で犬伏を追走して、その後ろの山口は取鳥雄吾にかぶって踏めない。菊池も直線で追い込むが、犬伏が押し切った。
     「僕らのラインはスピードがあるんで、(自分が)しっかりとカマシに行って早い段階で出られれば(ラインの)3人で決まるかなと。うまいこと行かなかったですね。菊池君は乗り越えられると思ったし、(最終)バックから踏み直しができた。今日(2日目)も重かったけど、たぶんバンクだと思います。風も強かった。僕を信頼して(町田太我、取鳥雄吾が)付いてくれたのに、相手の動きもあるけど申し訳ない。もっとやれることがあると思うし、もっと頑張ります」
     犬伏を合わせ切れなかった菊池岳仁だが、番手に飛び付いて1輪差まで迫った。
     「(周回中は)たぶん後ろになるんで、1回押さえないと勝負にならない。あとは犬伏さんを合わせられれば良かったけど、自分の力不足ですね。自分が駆ければ、番手をどかすなり、(小林)泰正さんがなんとかするっていう感じでした。でも、(犬伏に)力の差を見せつけられた。ただ、去年(10月の寬仁親王牌の準決など)はちぎられていたんで、詰められただけでも成長はしているんじゃないかと思います」
  • 11R

    寺崎浩平選手

     青板3コーナーで出た青野将大も踏み上げるが、赤板過ぎに新山響平が叩いて主導権。5番手の松本貴治は、打鐘手前から早めに反撃に出る。スピード良く北日本勢に迫った松本を、2センターで阿部拓真がブロック。阿部がバランスを崩し、阿部、松本、木村隆弘の3人が落車。逃げる新山に青野、内藤秀久、吉田拓矢で最終周回。5番手の寺崎浩平(写真)が、1センターでまくって出る。内藤は青野に遅れて、青野は2コーナー手前でまくりを打つ。新山をとらえた青野に寺崎が直線で並びかける。アクシデントを避けた影響もあり、南修二は寺崎に付いていけない。寺崎にスイッチした吉田が外を伸びるが、僅差で寺崎の1着。
     「青板バックのところが下手でした。(神奈川勢に)スイッチして、できれば新山を前で受けたかった。(打鐘2センターは)横に動いていたので、危ないなと。どっちに避けようか一瞬、迷って、外に行ったんですけど。そのままの勢いで踏んで、吉田君がいたのでそこにかぶらないようにでした。とにかくそのまま踏んでいっただけでした」
     寺崎のまくりに最終2コーナーで切り替えた吉田拓矢が2着。
     「前を取ったラインの後ろにいたかったので、スタートは想定通りでした。(目の前で落車があり)危なかった。内藤さんを入れるのにバックを踏んで、寺崎に反応して追っていった。状態が悪いです。余裕がなくて、ずっと踏み遅れている。本来は(寺崎よりも)先に仕掛けないといけないけど、そんな余裕がない」
  • 12R

    深谷知広選手

     周回中4番手にいた深谷知広(写真)は、7番手の石原颯を警戒しながら青板4コーナーで踏み込む。深谷は赤板1コーナーで先頭に立ち、郡司浩平までできるが、山崎賢人が3番手に飛び付いて武藤龍生と併走。石原が2コーナー手前で仕掛ける。合わせて抵抗する深谷から石原が主導権を奪う。懸命に追いかける佐々木豪を打鐘2センターで郡司が張る。深谷が番手に入り、佐々木は3番手で立て直す。古性優作が5番手からまくり、深谷も最終2コーナー過ぎに番手から踏み込む。3コーナー過ぎに深谷がまくり切り、佐々木と古性が重なりながら詰める。後方の山崎が外をう回してまくり、浅井康太は内よりを進出して追い込む。浅井も外を伸びるが、深谷が勝ち切った。
     「(周回中は四国勢が後ろになっての)中団はあんまりイメージはしていなかった。(ああなったんで)石原に出られないように気をつけていました。(石原の仕掛けは)自分もいいペースだったので、これで来られるのは強い。(郡司が仕事をして)どかしてくれるのが見えていたんで、自分は踏んでいました。ただ、(石原に)すごい踏み直されて強かったですね。自分もそれなりに動けているので良かった。(ラインの)みんなで上がれれば理想でした」
     浅井康太は、最終ホームでは9番手。2コーナーで浮いた室井蓮太朗の外を山崎がまくるが、浅井は室井の内を進出。2センターでは中団で郡司とからんだものの、直線で鋭く追い込んだ。
     「(初手の位置は)後ろよりは前の方が(山崎が)仕掛けやすいかなと。(スタートで)けん制があったので前が取れた。(山崎)賢人君が仕掛けてくれたおかげで、自分のコースができた。昨日(初日)よりも今日の方が感触は良かった」
  • 3R

    長田龍拳選手

     平野想真の上昇に、前受けの堀江省吾が青板バック過ぎに突っ張る。平野は7番手に下げて、野中龍之介が4番手をキープして赤板。2コーナーから再度、踏み込んだ平野に合わせて、野中が仕掛ける。堀江も踏み上げて、堀江、野中での叩き合い。最終1コーナーで野中が叩き切って主導権。堀江が番手に飛び付いて、長田龍拳(写真)と併走。併走のまま直線を迎えて、外を踏んだ長田が、野中を差し切って1着。ビッグ初出場の今シリーズで白星を挙げた。
     「僕自身が人の後ろが初めてなんで、とにかく離れないように(野中の)後輪だけを見て付いていた。(野中のダッシュに)ピッタリとはいかなかったけど、展開をモノにできるくらいの感じでは付けたかなと思います。野中が主導権を握ってくれたんで、あとは自分が(堀江の外で)どんだけペースに入れられるかでした。正直、(自分は)ヨコができる選手じゃないので、自分でできることはなにかって思って、やり切れたかなと。(初めてのビッグは)記念とかF1以上に負けても落ち込んでられないけど、まだ力の差はすごく感じる。次は自力で(ビッグでの)1勝を目指していきたいです」
     堀江マークの*芦澤大輔は、直線で外を伸びて、野中と2着同着。
     「想定通りの並びになったんで、堀江君が平野君ラインは突っ張るっていう感じだった。あとは野中君が来るのが遅かったんで、(堀江が)しっかり風を切ってくれた。昨日(2日目)、自分のなかではなにもできなかった。今日はダメでもしっかりと競輪をやろうと。しっかりと意思を見せようと考えていました」
     堀江との叩き合いを制した野中龍之介が、逃げ粘ってビッグ初連対を果たした。
     「(平野が)動き出す前に(仕掛けようと)。自分のタイミングで、ジャンくらいには踏み出さないとなって思ていました。出もわりと良くて、(最終)ホームをしっかりと取ってでした。長田さんが付いてくださったので、しっかりと自分のできることはやりたかった。ワンツーを決められて良かったです」
  • 6R

    脇本雄太選手

     後藤大輝、木村皆斗の順番で動いて、脇本雄太(写真)は7番手。5番手にいた渡邉雅也は、赤板で内を押し上げて後藤の番手を奪う。2コーナー手前で3番手の後藤が仕掛けて、渡邉、佐藤友和の追走。が、木村が3番手に飛び付いて、佐藤と併走になる。脇本は空けた車間を詰める勢いで、最終ホーム手前で発進。踏み出しで、岡崎智哉は遅れ気味。渡邉も2コーナーで番手から出るが、脇本がスピードの違いでまくり切る。岡崎は離れて、後続をちぎった脇本が7月のサマーナイトフェスティバル初日以来、久しぶりの1着。
     「(周回中に)後ろから攻めて、突っ張られるのだけは嫌だなと。赤板のホームで(渡邉)雅也君が内に仕掛けているのが見えた。これで多少、スピードが上がるなって思っていた。そのあたりは恵まれた感じです。前が引いたタイミングで仕掛けられればと思っていたんですけど、自分が仕掛けた時には一列棒状だったのでそこは反省です。(まくりが)進んでいる感じはない。自分でも原因はわかっているけど、なかなか解決には向かっていない。ちょっと長い闘いにはなりそうかなと。1着が取れても到底、満足ができる内容ではないので、またしっかりと頑張っていきたい」
     最終ホーム手前で木村をキメた佐藤友和が、渡邉にわずかに先着して2着。
     「雅也はなんでもできるので、自分はそこに遅れないようにっていう気持ちだけ入れていました。(木村皆斗が粘ったところは)僕は(自分のところに)来るだろうなって。(木村)皆斗はヨコもやるし、彼の場合、一発でキメないと脚があるんで復活されると厄介だなって思っていました。(ここまでの3日間は)日々、勉強させてもらっている感じですね。着以上に収穫が多い」
  • 9R

    室井蓮太朗選手

     青板3コーナーから松崎広太も踏み上げるが、山崎賢人が赤板手前で押さえて先頭に立つ。郡司浩平は、山崎のペースを見極めて仕掛ける。打鐘3コーナー過ぎに郡司が叩いて主導権。3番手が追い上げた室井蓮太朗(写真)と山崎で併走。室井マークの河端は、2コーナー過ぎに自力に転じる。小原太樹のブロックを乗り越えた河端を郡司が自らけん制。山崎に踏み勝った室井は、4コーナー手前で空いたインを追い込む。室井が8分の1輪、郡司を交わしてビッグ初勝利。
     「昨日(2日目)が結構ハイピッチだったんで、昨日に比べたらまだ自分の回せるスピード域でした。脚はずっと残っていました。けど、33バンクだったので、それを出すポイントがわからなかった。河端さんがあそこで仕掛けているので、行くポイントがそこだったのかなって反省ですね。(S級S班の郡司をくだしてのビッグ初勝利は)ただ内をしゃくっていっただけなんで、うれしい感じはそんなにないです。(自分の持ち味は)タテ脚だけだと普通に負けるんで、ちょっとでも違うことができる。でも、前までだったら、立ち遅れたり、ちぎれたりしていた。(8月のあっ旋しない処置など)1カ月半で結構、練習ができた。それがあって、ちょっとは戦えているのかなって思います。(7月のサマーナイトフェスティバルより脚力のベースが)全然、上がっていると思います」
     山崎を叩いて先行策に出た郡司浩平は、今シリーズ初めての自力をこう振り返る。
     「松崎が結構、踏んだなって感覚があったんで、山崎もペースっていうよりは流していたんで、そこを叩きに行った。ただ、(仕掛けが)ワンテンポ遅いですね。(遅れた理由は)反応もそうですし、心の準備も。イメージをしっかりとしておきながら、レース運びができてなかった。(駆けている感じは)途中までは良かったけど、あとはタレる一方だった。(距離が)長かったです。最後もう少し余力があれば踏み直して、河端さんをヨコに動かずに合わせられたら一番良かった。いっぱいだったんで、体が反応しちゃった。(初日、2日目と)連日、番手戦で脚の感覚は良かったけど、自分の技量というか気持ちの面も、このクラスでは足りてなかった」
  • 10R

    深谷知広選手

     中部勢が、前団に構える。8番手から上昇して切りに出た飯野祐太を、山口拳矢が突っ張る。森田優弥が山口を押さえて、赤板1センターで深谷知広(写真)が先頭に出て主導権。森田は3番手に収まり、山口は5番手で打鐘を迎える。深谷が徐々にペースを上げて駆けて、一本棒の隊列で最終ホームを通過。車間を詰めながら森田が2コーナーでまくるが、逃げる深谷の踏み直しになかなか進まない。吉田拓矢が3番手のインで詰まり、山口マークの浅井康太が、中のコースを踏んで直線。南関勢の間を吉田が追い込むが、深谷が後続を振り切って3連勝での決勝進出を果たした。
     「ちょっと重い感じはあったけど、ジャン辺りでカマしてくる選手がいなくて、そこはペースだった。(最終)ホームからは全開でした。踏み直しもできていたと思います。(和田健太郎と)2人で勝ち上がれたことはわかったのでうれしかった。(感触的には)初日が一番良くて、徐々に疲れがたまってなんとかこらえているっていう感じです」
     深谷と息を合わせた和田健太郎は、2車のラインだけに最小限の動きで森田をけん制。吉田の中割りも阻んで、深谷とのワンツーを結実させた。
     「深谷の番手が決勝への一番の近道だと思うし、少しでも離れたら誰かしらが狙ってくるので必死でした。残り1周は、誰かが(まくって)来たとしても、僕の横あたりで止まると思った。実際、森田君は来たけど、僕の横で止まっていて、なにもする必要がなかった。ただ追走して連れていってもらった。それでもうれしい。(内の)吉田君は見えていたし、変に抜きにいっても失敗する。早めに抜きにいくことはしなかったけど、(最後は)純粋に抜けなかった」
     最終2センターでも外にラインの森田がいた吉田拓矢は、直線で深谷と和田の間に進路を取る。が、伸び切れなかった。
     「理想の展開になって、あとは森田がどこで仕掛けるかだった。深谷さんがちょうど踏み直したところで仕掛けて、合っちゃった感じだった。森田は絶対に仕掛けるから準備していたけど、合っちゃっていけない感じだったので内にいった。あとは和田さんが内を空けるのを待つしかなかった。森田が仕掛けてくれたおかげですね。(状態は)今日(3日目)に関しては踏んでいないのでわからないけど、決勝に乗れたので及第点。体が動かないし厳しい状態なので、気持ちだけです」
  • 11R

    犬伏湧也選手

     青野将大が青板3コーナーで飛び出して、前受けの佐々木悠葵は3番手。佐々木悠の外で併走していた寺崎浩平が赤板で踏み込む。2コーナーで寺崎が先頭に立つが、後方の犬伏湧也(写真)も素早い反応で仕掛ける。犬伏が打鐘4コーナーで主導権を奪い、離れ気味の佐々木豪は懸命に追いかけて最終ホームを通過。四国勢を目標に佐々木悠も反撃。逃げる犬伏の後ろは1車身近く空きながら佐々木豪。佐々木悠が3番手で小休止。4コーナーで佐々木豪がわずかに空けた内を佐々木悠が突く。外を小林泰正も伸びるが、犬伏が押し切って完勝。
     「寺崎さんが(赤板のところで)中団併走していた。そこを目がけていくだけでした。しっかり佐々木(豪)君とワンツーを決められるように、行けるところで仕掛けるイメージでした。風も強かったですし、いっぱい、いっぱいでしたね。連日、ラインで決められていない。前のレースで深谷(知広)さんがいいレースをしていたので、自分もああいうレースができればと。疲労が思ったより溜まっている感じはあります」
     同県の佐々木悠マークの小林泰正は、4番手で寺崎と併走も直線ではシャープに追い込んだ。一昨年6月の高松宮記念杯以来のビッグ優出。
     「佐々木(悠)君は緩んだら行くっていう感じだったので、離れないようにそこだけは集中していました。犬伏君が駆けた時に最後方になったので、どこから行くのかなって思ったんですけど。すごいスピードで行ったので集中していました。佐々木(悠)君が(最終)3コーナーでバックを踏んで進路を内に取ったので、自分は外を行けるところまでと思って踏みました。(前回で落車していて)状態は悪いんですけど、連日、前の人が頑張ってくれてここまでこられた」
     犬伏の次元の違うスピードに結果的には3番手に追い上げる形になった佐々木悠葵は、番手の佐々木豪が一瞬、空けた内を追い込んだ。
     「寺崎さんがすんなり駆けて、犬伏君との対決になるかなって思っていたんですけど。(赤板付近で)自分の横で止まった。車間を空けたかったけど、詰めざるを得なくてキツかったですね。最後は佐々木(豪)君に当たれなくて、前に流れ過ぎちゃった。3着に残れて良かったです。最近は(状態が)いいですね」
  • 12R

    菅田壱道選手

     菅田壱道(写真)がスタートを出て、3車の北日本勢が前団。8番手から動いた石原颯を阻んで、新山響平が青板バック過ぎに踏み込む。古性優作がそのまま4番手をキープして、菊池岳仁も動かず6番手。石原は8番手に戻り、赤板。一本棒の隊列にして、新山は絶妙なペースで後続を酔わせるように強風を切り裂いて駆ける。石原が2コーナーで仕掛けるが、南修二に振られて不発。6番手の菊池が、最終ホームから仕掛ける。合わせるように2コーナー過ぎからまくった古性は、菅田のけん制でスピードが鈍る。逃げる新山の掛かりが良く、番手の菅田が差し切った。
     「すごい風が強くて先行はキツいと思っていたけど、自分の方がキツかったです。(新山は最終)ホームとバックが、すごい踏み直しでした。(新山)響平の踏み直しは、ここ最近のなかでも強烈だった。正直、余裕はなかった。このバンクコンディション的にも(脚が)たまる感じではないと思うので、この踏み上げはすごかったです。自分も気持ちがいっぱい、いっぱいだった。(まくった)古性君の体に当たることができなかった。引きつけ過ぎたらまずいと思って、車輪にいったところは反省点です」
     ライン3車での上位独占はならずも、菅田とのワンツーで別線をシャットアウトした新山響平は、内容の濃いレースをこう振り返る。
     「(組み立てを)もうあまり考えてもアイデアがなかったので、突っ張ろうかなと。風が吹き荒れている感じだったので、後ろにいてもキツいのかなと思いましたし、前々でやった方が自分はチャンスあるかなと思いました。(別線の)仕掛けが少なかったので、自分のもつ位置からペース配分をしたつもりだったんですけど。最後はいっぱいいっぱいだったので、(菅田)壱道さんが仕事をしてくれなければまずかったですね。(自転車を)結構いじってわりとマシになった。でも、良かったころには、足りない感じがします。体も万全な状態ではないです」
     4番手で脚をためた古性優作だったが、北日本勢をとらえ切れず3着まで。
     「(周回中の位置も)あんな感じが理想でした。でも、風も強かったし、新山君が強かったですね。(自分が仕掛けて)まくる前から、まくり切れないだろうなって思うくらいだった。(2日目のレース後にトレーニングをやって)朝起きたら筋肉痛でした。疲労を抜いても脚力がないので、トレーニングして上積みできるようにって感じですかね」

 情報提供:日刊プロスポーツ新聞社