開催まで
あと
32日

33バンクで激戦必至
富山競輪場で「第42 回共同通信社杯競輪(GII)」が、9月18 日から開催される。S級S班をはじめ、輪界のトップ選手が4日間を盛り上げる。また、“若手の登竜門” として、今年もビッグ初出場を果たす将来性豊かなフレッシュな顔ぶれも多く、初日から目が離せない。
S班4人を擁し、今年前半のGI の3つをすべて制している近畿勢が中心だ。そのなかでも5月日本選手権、6月高松宮記念杯とGI 連覇の古性優作がV最有力。昨年はすべてのGI で決勝進出を遂げて、今年も7月までの5つのビッグで優出。どんなメンバー構成、展開でも、上位争いを演じられる類まれなパフォーマンスを持っている。当所は、一昨年に記念を優勝していて相性もいい。近畿勢の勝ち上がりに応じたポジションから、V獲りに集中する。5月に復帰した脇本雄太は、徐々に復調の兆しを見せて、7月の前橋GIII で2月全日本選抜以来の優勝。寺崎浩平は、落車による怪我の影響が心配されるのの機動力は随一。南修二らとも息を合わせて、近畿盤石の流れを作ろう。
7月のサマーナイトフェスティバルVでさらに勢いに乗ってきそうな吉田拓矢が率いる関東勢。6月は重圧のかかる地元、取手記念制覇。続くサマーナイトフェスティバルでは、隙のない位置取りからシャープな差し脚を披露して優勝。佐々木悠葵、坂井洋、鈴木竜士ら、関東地区の勝ち上がりのなかでベストの布陣を探り、近畿勢らに対抗しよう。日本選手権では吉田の前で果敢に風を切ってアピールした佐々木、アグレッシブに攻める鈴木も展開次第で出番がありそうだ。
南関勢は、郡司浩平、深谷知広の2人が軸になる。郡司は前期優勝がなく、グランプリチャンプとして自身も納得はしていない。それでも準決で落車に見舞われた日本選手権以外は、GI を2つとも優出。ハイレベルでの走りは健在だ。また、3月のウィナーズカップで久々のビッグVを遂げた深谷は、7月の豊橋記念での優勝を含めてVラッシュ。今年2度目のGII 優勝があってもおかしくはない。

九州勢は、嘉永泰斗が浮沈のキーマンだ。7月までまだ優勝がないのが不思議なくらいで、随所にキレのある走りを見せている。荒井崇博やカマシ、まくりは一級品の山崎賢人にもチャンスは十分。
松浦悠士、清水裕友らの実力者に、犬伏湧也、石原颯とビッグ制覇に手が届くところまできている機動タイプが加わる中四国勢も侮れない。特に今年2回のGI を含む3度のビッグファイナル進出の犬伏は、ビッグ決勝の常連。あとはタイミング次第だろう。
志田龍星、岩井芯といった若い選手に、タイトルホルダーの山口拳矢、浅井康太らで構成される地元の中部勢が、他地区を迎え撃つ。すでにGIIIVがある志田、岩井にとっては、次なる舞台はGII。昨年の当所記念を制した山口の一撃の魅力も、忘れてはならない。
北日本勢は、新山響平、阿部拓真の107 期同期コンビに新田祐大、菅田壱道らで、シリーズの流れを呼び込みたい。
また、今シリーズは、小堀敢太、高橋舜、野中龍之介といったビッグ初出場組に、市田龍生都、山崎歩夢、室井蓮太朗らの若手にも注目したい。そのなかでもナショナルチームのトレーニングで脚力アップに余念がない市田や、昨年のオールスターからビッグでの経験値を上げている山崎への期待は膨らむ。
LOCAL RACER
地元のエースとして村田祐樹が、待望のビッグを迎える。今年の前半はなかなかリズムに乗れなかったものの、6月の当所を❸②❶着。決勝は橋本優己の番手からチャンスをモノにして、今年初優勝を遂げた。その後の小松島記念、富山、平の3場所では10走して、8回のバック奪取と積極的に仕掛けている。今年4度目となるホームバンクは、誰よりも仕掛けのツボは心得ている。持ち前の先行力で別線を翻ろうして、ファンを沸かそう。
LOCAL RACER
デビュー20年、コツコツと積み重ねてきたものが実を結び、今シリーズは通算5回目のビッグ出場を果たす。地元地区での開催となれば、気持ちも自然と高まってくるに違いない。近況は持病の腰痛との兼ね合いで、思うようにトレーニングができていない。それでもコンスタントに勝ち星を挙げていて、まくりの魅力は十分だ。短走路を意識して、別線がやり合うようなら、小堺浩二の一撃がさく裂。地元の“個性派”が、ファンの声援に応えよう。
PICKUP RACER
21年の共同通信社杯では、ビッグ最速優勝記録を塗りかえて優勝。この大会からスターへの道を駆け上がった。昨年8月の当所記念では、バンクレコードを更新する上がり8秒8のまくりでV。山口拳矢にとっては、富山で行われる共同通信社杯はこれ以上ない舞台。今年は7月の大垣でFIを4度目の優勝。昨年の富山記念からグレード戦制覇が遠ざかっているだけに、ここで優勝を遂げて、年末に向けて勢いを加速させていきたいところだ。
PICKUP RACER
岐阜所属ではあるが、富山出身の志田龍星には思い入れの場所だ。中部の大型先行として将来を嘱望されながら、地道に力をつけてきた。まだビッグファイナルの経験こそないが、キッカケさえあれば決勝に勝ち上がれるだけのポテンシャルは秘めている。今シリーズもラインを重んじた組み立てで、積極的に仕掛けるシーンが多くなりそうだ。ただ、7月までの今年2Vはまくりでのもので、狙いすました一撃で大物食いがあってもいい。