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決勝戦レポートは
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富山競輪場開設71周年記念「瑞峰立山賞争奪戦」は、8月20日〜23日の日程で開催される。今シリーズは松浦悠士、平原康多、佐藤慎太郎、宿口陽一のSS班4名が参戦する豪華メンバー。熾烈なV争いが繰り広げられる4日間だ。
オールスターの結果で多少は評価が変わってくるかもしれないが、連の軸として最も信頼できるのは松浦悠士だろう。ビッグレースでは全日本選抜、ウィナーズカップでいずれもオール連対の準V、G3は2月奈良記念、4月川崎記念で優勝している。7月小松島記念7123着でもらしさを発揮していた。豊かなスピード、洗練されたレース運びで主役を務める。
2年連続でオールスターファン投票第1位に選出された平原康多。今年の成績は素晴らしく、1月大宮、3月大垣、4月武雄とG3で3V、ダービーでは3連勝で決勝に乗っている。だが、高松宮記念杯の東準決で落車し、6月久留米記念を欠場した。体調に問題がないなら中心視できる。宿口陽一も高松宮記念杯の東準決で落車しており、体調が浮沈の鍵となりそう。
もう一人のSS班・佐藤慎太郎は差し脚の切れが増した印象がある。今年の勝率は29 6%で、昨年の19 5%を大きく上回っている。G1はすべて優参を果たしていて、ダービーでは準V。現在は獲得賞金ランキング第3位で、グランプリ出場に向けて視界は良好だ。渡邉一成を目標に優勝を狙う。その渡邉は高松宮記念杯で東準決に進出、6月久留米記念は優参していて自力攻撃が冴えている。
素晴らしい伸びを披露している荒井崇博にも魅力を感じる。ダービー1226着、高松宮記念杯2124着とG1で立て続けに決勝進出。今年の勝率はジャスト4割、連対率は54 2%と圧巻の数字で、44歳ながら進化を続けている不思議なベテランだ。チャンスが巡ってくれば首位に躍り出てもおかしくない。九州勢では嘉永泰斗にも注目したい。G1の参戦は今年からだが、全日本選抜、ダービー、高松宮記念杯と続けて準決にコマを進めている。ダービーの準決では荒井を連れて主導権を握り、荒井の優参に貢献した。
地元の中部勢では山口拳矢に期待がかかる。最近は好調時のようなスピードが影を潜めているので、調子の上積みが欲しい。
69、70周年大会を連覇している稲垣裕之も忘れてはならない。調子もまずまずで3連覇に闘志を燃やす。
LOCAL RACER
重戦車を彷彿させる豪快な自力攻撃で別線を圧倒し、G1大会で4Vを飾っている名レーサー。52歳の今でもS級を堅持していて、前期は6勝を挙げた。通算勝利数は797勝。地元の記念で節目を達成するか。
LOCAL RACER
18年後期はA級に降級したが、今期はS1班にカムバックを果たした。自力はほとんど出さなくなったものの、6月岐阜では柴崎淳の逃げを差して優勝していて、スピードの切れは相変わらず。上位進出の期待がかかる。
PICKUP RACER
なかなか成績が安定しないが、6月久留米記念では久しぶりにG3で決勝進出を果たしていて、調子は上向きだ。当所は16年の共同通信社杯でビッグレース初優勝を達成している。思い出のバンクで躍動するか。