開催まで
あと
9

レース展望a prospect

  大会連覇を狙う浅井康太がシリーズリーダーだ。2月全日本選抜準決勝の落車、失格で6月はあっせん停止だったが、今年前半に落車が続いた体のケアや脚力アップを図るには貴重な1カ月となったはずだ。勝負の後半戦は追加参戦の小松島記念から。ここまでにはレース勘も取り戻しているだろうし、今回は7月大垣記念からはじまる中部地区のGレースの折り返しと言っていい開催だ。地区のエースとして自力で番手で存在感を発揮する。吉田敏洋も今シリーズの中部勢に欠かせない一人だ。4月、5月と落車が続いたが、6月高松宮記念杯では準決勝に勝ち上がるなど、その影響を感じさせない走りを見せている。対戦相手や状態によって前後を入れ替えられる点も浅井、吉田の強み。他にも不破将登、小嶋敬二と今シリーズの中部勢には自力タイプがそろっている。
 中部勢が一番警戒しなければならないのは松浦悠士だ。松浦は昨年12月広島での記念初優勝から見違えるほど強くなった。今年は全日本選抜からビッグ3連続優出するなど、輪界を代表する自在型に急成長をとげている。自力でも十分優勝を狙えるうえに、取鳥雄吾、佐々木豪と今シリーズは中四国の機動型も充実。推せる条件はそろっている。取鳥は成績の波はあるものの、ダッシュを生かした機動力が魅力の選手。33バンクなら末の粘りもカバーできそうだ。佐々木は年頭の連続落車からようやく立ち直りを見せている。仕掛けも積極的で中四国勢にとっては頼もしい一車だ。
 中川誠一郎の存在も忘れてはならない。前半戦は全日本選抜に高松宮記念杯を制すなど勝負強さはピカイチだ。今シリーズは上位に九州の機動型は不在。自力で戦うレースが増えそうだが、今の状態なら十分勝負になるだろう。短走路でのシリーズなら、持ち前のスピードを遺憾なく発揮できるはずだ。園田匠も鋭いキメ脚は健在だ。スピードが上がるほど持ち味が出るタイプだけに、ルール改正によるペースアップは望むところ。スジの機動型が手薄な点がマイナス材料ではあるが、自慢のタテ脚で優勝争いに加わってくるだろう。
 

  S班の武田豊樹にとっては苦しい前半戦だった。全日本選抜で優出するなど滑り出しは良かったが、3月松山記念で落車すると、5月ダービー、高松宮記念杯と立て続けに落車している。まずはオールスターを照準に立て直しを図っているだろうし、そこでいい走りができれば今シリーズにもいい流れで入れそう。武田にとって吉澤純平、杉森輝大の存在は頼もしい限り。吉澤は6月地元記念の落車はあったが、高松宮記念杯では2着2回とその影響を感じさせない走りを見せていた。杉森も6月久留米記念で決勝に勝ち上がるなど近況好調。そろって勝ち上がれれば他地区にも負けない強力なラインが作れそう。
 南関勢にも和田真久留、田中晴基と機動型がそろった。和田は全日本選抜のビッグ初優出でひと皮むけた印象。早い仕掛けが増えた分、得意のまくりも効果的に決まっている。田中はダービーで優出するなど自在戦が冴える。巧みな位置取りは短走路のここでこそ生きる。中村浩士にとってもチャンスのあるメンバー構成。成績は高いレベルで安定しており、和田や田中の仕掛けに乗って鋭く差し脚を伸ばしてくるだろう。
 大槻寛徳、東口善朋はスジの目標が手薄で苦戦を強いられそうだが、大槻にはいざとなればまくる脚がある。目標不在のレースでも軽視はできないか。

地元選手local racer

    • LOCAL RACER

    • 小嶋 敬二
      【石川・74期・S1】
    •   50歳を目前にしてもパワーは健在。ダービーでS級通算700勝を飾ると、続く平塚記念ではシリーズ3勝の活躍を見せた。過去に3度の大会制覇を誇る地元勢の中心選手。豪快な仕掛けで地元ファンを魅了する。

    • LOCAL RACER

    • 松崎 貴久
      【富山・82期・S1】
    •   今期は10年半ぶりにS級1班に返り咲いた。年頭の落車で2カ月の欠場はあったが、復帰後は順調な回復をみせている。F1での優出も多いし、昨年の記念では3度の確定板と地元では2割、3割増しの力を発揮する。

    • LOCAL RACER

    • 宮越 大
      【富山・77期・S2】
    •   4年ぶりの地元記念を前に6月は函館、四日市で立て続けに落車するなど状態が気がかり。ただ地元記念は12年、14年、15年とオール連対で準決勝に勝ち上がっている点は見逃せない。地の利を生かして意地を見せたい。

    • LOCAL RACER

    • 宮越 孝治
      【富山・82期・S2】
    •  今回は兄の大と兄弟あっせん。1年ぶりのS級復帰と同時に地元記念出場も決まり、気持ちは高ぶっているはずだ。しかも正あっせんで地元記念を走るのは8年ぶり。ファンの声援を力に変えて、鋭いタテ脚を繰り出す。

注目選手pickup racer

    • PICKUP RACER

    • 河村 雅章
      【東京・92期・S2】
    •   決まり手はまくり一辺倒だが、切れ味の鋭さと高い勝率は魅力だ。同じ33バンクで開催された4月伊東G3ではシリーズ3勝の固め打ち。動き出しの早い短走路なら仕掛けるチャンスも増えそうで鮮やかな一発に期待だ。

ブロックセブン

伊藤裕貴が押し切る

 最終日6Rに開催されるブロックセブンは伊藤裕貴が中心だ。1月から負荷をかけたウエイトトレーニングを再開し、4月岸和田で優勝するなど着実に成果が現れている。高木翔、松岡孔明もいるが、先行力では伊藤が上。ペースに持ち込んで押し切るか。佐野梅一は中近で伊藤を目標にできる好展開を生かしたい。  
 差し脚好調な東龍之介は高木の仕掛けに乗って。近況、高木の動きが良く、川口満宏次第では東日本勢は3車のラインになる。東を推せる条件はそろっている。  
 もちろん松岡も侮れない。鋭いタテの脚は健在で、混戦になれば國村洋を連れてのまくり一撃が決まる。