競輪選手がレースで使用する自転車って?
- 選手がレースで使用するのは、ピストレーサー。重量は、とても軽く、約7キロです。レースでは規定の部品を組上げて、オリジナルのピストレーサーに仕上げます。ハンドルやサドルの微妙な角度を自分の身体に合わせてセッティングしています。
このピストレーサーの特徴は、なんと!ブレーキが無いのです!
- ピストレーサーはスピードを追求するために開発された自転車です。ブレーキがなく、後輪ギアが固定され、ペダルを回すとタイヤが連動する「踏み切り」という仕組みになっています。なので、ペダルは空回りしないのです。では、どのようにして止まるのでしょう?ペダルの回転を止めることで、ピストレーサーは止まります。ペダルの回転を遅くすると、速度が遅くなります。この仕組みでは、急に止まることはできないのです。
バンクと戦法によって、ギア倍数をセレクトします!
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選手は、ピストレーサーのギアをバンクの特性、天候や戦法によって、セレクトします。ペダル付近の大きなギアが「大ギア」、後輪についているのが「小ギア」です。
選手が良く使用するギア倍数は3.57〜3.79付近。若手選手や脚力のあるベテラン選手の中では、約4.00のギア倍数を利用する選手も増えて来ました。この場合は、踏み込みが重くなり脚力を必要としますが、 1回転での距離は、伸びます。瞬間的なスピードを要する時は、ギアを軽めにします。

